補陀寺。形原温泉の中にある寺。立派な馬頭観音像があるというので立ち寄ってみた。
地図を見ると寺は温泉地の奥まったところにある。このような立地では、寺に駐車場がなく、しかも周囲が温泉街で路駐もはばかられるというようなケースが往々にしてあるので、寺へと向かう気持ちも重くなる。だが、うれしいことに駐車スペースは充分にあった。
山門は薬医門。
境内に入ると右側には三十三観音堂。
このような石仏の三十三観音を薄い堂に並べる様式は三河地方に多いような気がする。
三十三観音堂の前には袴腰鐘楼。
山門の正面は本堂。
側には玄関と庫裏。
庫裏は切妻屋根、煙出付きで、一応庫裏本来の形式ではある。しかし屋根に反りがなく、妻飾りもなく、煙出の作りも飾り気のない、やけにシンプルな建物だった。
本堂の左側には書院。
書院のさらに奥には観音堂がある。
残念ながらお目当ての馬頭観音は60年に一度しか御開帳しないらしく、RC造の収蔵庫にしまわれていた。
観音堂の横には鎮守社。
観音堂の内部は薄暗かったが前仏らしきものがかろうじて見えていた。(デジカメの画像をかなり増感。)
観音堂の前には滝があり、水天宮があった。
滝の上の方はアジサイ園になっているが、なにやら地滑りでも起きそうな、不吉な感じがする地形であった。
(2001年10月08日訪問)
復興建築 モダン東京をたどる建物と暮らし (味なたてもの探訪)
単行本(ソフトカバー) – 2020/12/2
栢木まどか (監修)
関東大震災後、現代の東京の骨格をつくった「帝都復興計画」と、未曾有の災害から人々が奮起し、建てられた「復興建築」を通して、近代東京の成り立ち、人々の暮らしをたどります。
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