立花毘沙門堂

国重文の毘沙門天像があるというが見学できず。

(岩手県北上市立花16地割)

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立花毘沙門堂。北上市の南東部、北上川の東岸にある寺。

この地には奈良時代~鎌倉時代まで極楽寺という巨刹があったという。極楽寺は坂上田村麻呂が創建し、全盛期には36の僧房を数えたという。平泉が隆盛するまでは岩手県地方の文化の中心地だったという。

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その大寺も今は山に戻ってしまい、当時の繁栄を偲ばせるのはわずかに伝えられている仏像だけである。

その仏像の一つがこの立花毘沙門堂にあるという事だったので来てみたのだが、無住で連絡先もわからず拝むことは出来なかった。

本尊の毘沙門天像は鉈彫で十世紀の作、他の2体も十一世紀の作で国重文。

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おそらく毘沙門天が納められていると思われる宝物館。(木が邪魔でよく見えないが。)

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しかたないから、狛犬の写真でも写しておく。

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この旅でよく見かけた獅子舞風の狛犬。牙や爪が黄色に塗られている。

境内には他に鎮守社があった。

(2001年08月12日訪問)