村田町の町並み

東側の大通りは商家町。店蔵はまばら。

(宮城県村田町村田町)

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村田町の町内を歩く。いわゆる歴史的町並がある区画は南北に長い“目の字"状の地割りになっている。このページで紹介しているのは東側の大通りである。

江戸時代には紅花の集積地として繁栄したとのことで「東北の小京都」と称して町並みをアピールしている。

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こういう町並みを小京都と呼ぶのはすこし言い過ぎではないか。「東北の川越」とか「宮城の喜多方」くらいの言い方でちょうどいいと思う。

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写真を見ればわかるとおり、町並みを構成するのは塗籠造の店蔵(みせぐら)で、こうした豪壮な店蔵は、ほとんどは明治の建物ではないかと思われる。

そろそろこうした町並みを表わす言葉が欲しいものだ。なんでも「○○の小京都」とか「小江戸××」だけではいかにも言葉が足らない。実直に「商家町」という言葉を普及させるべきではないか。

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町並みの途中にあった造り酒屋。

こうした店蔵がとぎれとぎれに500mほど続いている。

店蔵と路地

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薬局。最近補修したようで漆喰はまだぴかぴかだ。

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金物店。

こうなると、店にならべてある商品までが景観の一部であると言ってもいい。

村田町のなかではいちばん絵になる蔵ではないだろうか。

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その金物店の横の路地。

店構えはウナギの寝床。つまり間口が狭くて奥に細長い敷地である。

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目の字の横に走る路地。

少し雨がぱらついてきたためか、町にはひと気がなかった。

(2001年08月11日訪問)