その南牧村の群馬県川の最後の集落が「
写真をよく見てもらうとわかるが、畑の右上に見える杉林になっている部分も段々になっており、かつてはさらに上部まで畑が続いていたと思われる。上部のほうには新しい植樹が始まっていて、畑としての耕作面積は減る方向に向かっている。今のうちにぜひ見ておきたい風景である。
ただ昇り降りするだけでも容易ではないと思われるような急斜面を開墾した畑で、耕作面積より法面の面積の方が多いほどだ。法面は垂直ではないから平均斜度は45度まではいかないだろうが、それに近い角度と思われる。
このように1枚の畑に2畝程度しか植え付けができないほどの狭い畑なのだ。まさに「耕して天に至る」光景。
農業の景観としては「全国棚田百選」「日本のむら景観百選」があるが、もし「日本の畑百選」というのを選ぶとしたらぜひ推挙したい畑だ。
(2002年05月03日訪問)
オオカミは大神 狼像をめぐる旅
単行本(ソフトカバー) – 2019/4/18
青柳 健二 (著)
オオカミに対する関心が高まる昨今、狼信仰の影響を色濃く遺す狼像を求めて、関東はもとより東北、関西など各地を訪ねて写真と文章で表現した渾身のフォト・ルポルタージュ。
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登場する石像の場所が地図や住所で具体的に書かれているので、オオカミ象巡りにはとてもオススメです。