嫁いらず観音院から8Kmくらい東の山頂にある持宝院という寺が気になったので立ち寄ることにした。地図をみると山の尾根に明王院、悲眼院、持宝院など4ヶ寺が密集して建っている。
だが実際に行ってみたら、本当に寺が何軒あるのかはよくわからなかった。
悲眼院の付近の様子。悲眼院は児童養護施設を運営していて、今日はなにか行事が行われているようだった。
鯉のぼりのある石垣に囲まれた建物が明王院ではないかと思う。
持宝院は尾根の東にある。
大師堂(写真)、本堂、養護施設の宿舎がつながっている。つまり持宝院は実質的には悲眼院の管理下にあるようだ。他に、休み処、鐘堂がある。案内板には仏殿があると書かれていたが見つけることは出来なかった。(普通に仏殿と聞いて想像するような堂はないと思う。)
本堂。
持宝院はかつては、走出薬師と呼ばれ、中世には12坊を数えた大きな寺だったが、南北朝時代にはすでに衰退し、江戸初期にはいちど廃絶したのだという。
現在の寺は、江戸期に井原市から移転してきたらしい。
児童養護施設の宿舎が本堂の横に連なっている。行事のため子供達は出払っているようだが、それでも廊下や階段には子供達の生活感がただよっていた。
(2001年05月04日訪問)