同じく小野上村の谷ノ口付近、石臼という小字にある箱水車。
この水車を初めて見たのはもう15年くらい昔のことになる。そのころはまだ真新しいぴかぴかの水車だったように思う。この地域に新しい箱水車が多いのは、当時補助金でも出たのだろうか。
15年ぶりに再会した箱水車が朽ちかける一歩手前という感じだったのには一抹の寂しさを感じる。
水輪はすでになくなっていた。だがそれを気にやむことはない。水車小屋の水輪が腐ったなんて、 消耗品がすり減っただけにすぎない。
クモ手は先ほどと同じで1本。
入口の扉は上半分が吹き放ちになっているので中がのぞける。
内部の様子。
まだまだ充分に使えそうだ。
現代で水車小屋を探そうと思ったら、こんな小屋も見逃さないようにしなければならないのだ。
古い写真を整理していたら、この箱水車の現役時代の写真が見つかった。
年代は特定できないが、1979~1980年ごろではないかと思われる。
水がかかっていて回転していた。
こうして見ると、水輪と屋根が補修された直後だということがわかる。
道路脇の用水路の暗渠化の公共工事があり、そのときに公費で廻し堀を作ってもらったのかな。
内部の臼や杵は時代感があるので、作られたのは戦前くらいまで遡るかもしれない。
2025年現在、この水車小屋はもうなくなっている。
(2001年04月01日訪問)
