真桑文楽・物部神社

国の無形民俗文化財の人形浄瑠璃。

(岐阜県本巣市上真桑)

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真正町はもとは真桑村といった。この真桑の名産品「マクワウリ」という名前は聞いたことがあるだろう。

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その真桑の物部(もののべ)神社で真桑文楽(人形浄瑠璃)が行われるという。ガイドブックには例年3月25日の例祭と書かれていたが、私が訪れた年(2000年)は3月20日の春分の日が例祭であった。

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行った時間は午前中で、準備をしているところであった。

出店もまだ支度中で、祭りの前の胸躍るような高揚感が静かに神社の周辺を包み込んでいた。

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文楽が行われるのは神社の裏の神楽殿。

この神楽殿は国指定重要有形民俗文化財、文楽が国指定重要無形民俗文化財に指定されている。ここに立ち寄ったのも、前者の指定物件がどんなものか興味があったからだ。

建物自体は改修されていて外観からは古さを感じない。

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その前にはパイプ椅子が並べられテントがかけられていて、現代的な興行となっている。

これなら雨天や日射の強い日でも観覧できる。

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舞台を覗かせてもらった。

舞台上手(かみて)には浄瑠璃の物語を語る大夫や三味線の奏者が入る太夫座(たゆうざ)という小部屋がある。

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実をいうと、私は人形浄瑠璃というのが苦手だ。価値あるものだとはわかるのだが、どうしても見ているうちにうとうとしてしまう。

この日も先のある旅だしもともとは芝居小屋を見るために立ち寄っただけだったので、中の写真を撮らせてもらい物部神社をあとにした。

なお、神社の境内には神楽殿のほかに、観音堂、護摩堂などがある。

(2000年03月20日訪問)