津川町の町中で見かけた銭湯?の廃虚。
本当に銭湯だったかどうか、外から眺めただけではよくわからなかった。入り口の辺りからのぞかせてもらっても、造作が銭湯っぽくなく、いまだに確信はない。
入り口の両側に立っている陶製の像や、二階部分に掲げられているレリーフがいい味を出している。これぞ、廃虚、という感じではないか。
入り口には番台のようなものも置かれている。しかし番台って動かせるものなのだろうか?
昔の芝居小屋で、芝居の中で反動的な表現がないか官憲が監視していた控え所のようでもある。
謎の残る物件であった。
※福島在住のうりこさんのお母さんによれば、この物件はやはり元銭湯だそうだ。銭湯の旦那さんが彫刻家で、よく彫刻を彫っていたとのこと。う~ん、往時は内部にも彫刻が並んでいたのだろうか。ぜひ見てみたかった。
※※津川町出身のせこるさんによれば、営業していたのは30年くらいむかしのことで、浴室には口からお湯のでるライオンの像があったそうだ。
(1999年08月22日訪問)