重層の堂とは?

「重層」とは「2層」のこと。つまり屋根が2重になっていることをいう。「2階」との違いは外見は2階に見えても内部には2階の床がなく1階建ての作りになっているという点である。

修学旅行で奈良薬師寺の三重塔を見学したとき、「屋根が6層になっているので六重塔に見えるが各階に裳階(もこし)という飾り屋根がついているだけで実際は三重塔である」っていうような説明を聞いた記憶もあるだろう。階高を表現するとき、「層」と「階」を区別して誤解を避けるために「○層○階」と言うこともある。薬師寺の塔の場合は「6層3階」というわけだ。

単純な裳階つきの建物であれば2階建てと見誤る可能性はないが、現実には一見しただけでは内部が何階なのかわからない物件も多い。「2階」の堂に比べると「2層1階」の堂は内部の設計も単純で面白みに欠けるが、外見的には充分怪しい(さざえ堂を想起させる)ものが多いのでカテゴリを設け分類することにした。

左写真はいわき市の禅長寺。