岡崎のみかん蔵

午尾の滝への入口に並ぶみかん蔵。

(徳島県阿南市深瀬町岡崎)

2009年元旦。初詣でに行くわけでもなく1日から猪垣捜索に出かける。1年の計は元旦にありだ。

目的地は旧赤河内村(あかがわちそん)。古い資料によるとそこに猪垣があるというのだ。そうは言っても赤河内村は広く、地理的に多様なエリアに及ぶのでいまひとつ絞り込めない。でもまあ、赤松川か日和佐川の上流域あたりが怪しいと睨んできょうはまず赤松地区を調べることにした。

日和佐方面に行くには国道55号線が早いのだが、私は那賀川の先行谷が大好きなのでいつもどおり県道19号線を走っていく。そういえば加茂谷中央橋の東詰めに午尾の滝という滝があるのだが、まだ行ったことがなかった。猪垣発見の願掛けにでもまず滝に立ち寄っていこう。

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滝には八幡神社があるのだけれど、村の鎮守だから遠方からの参拝客が来るような神社ではない。滝への道はひっそりとしていた。

滝の入口にある岡崎の集落は、斜面を利用した柑橘の栽培が盛ん。

で、、、あるね! みかん蔵。

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モノラックの終点がそのままみかん蔵になっているという使いやすそうな蔵。

表面は波板が張ってあるけれど、真壁(しんかべ)の土蔵で年代的には昭和30年以前から戦前くらいまでは行きそう。

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こちらは扉が4つあるど迫力のみかん蔵。

基本的な構造はさきほどの2つ扉の蔵と同じ。搬入用の扉と、その上に対となった突き上げ窓。窓は換気用なのかな。庇があるから窓から出し入れするとは思えない。

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おそらく内部は扉ごとに分かれていて、扉の両側に蚕棚(かいこだな)みたいにパレットが収まっているのだろう。

中々の機能美!

みかん蔵のファンサイトってあるのかね。けっこう見ごたえあると思うのだけど。

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年代的には先ほどの小さな蔵と同じで、戦前くらいまで行きそう。

(2009年01月01日訪問)