白山古墳・白山比咩神社

墳丘の途中に社のある円墳。

(埼玉県行田市長野)

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友人が埼玉(さきたま)古墳群の周辺でまだ見ていな古墳を回るというので古墳巡りがつづく。

次に訪れたのは白山古墳。

埼玉古墳群の北東すぐの場所にある。

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敷地内には白山集会所という公民館がある。

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この公民館の敷地は墳丘を半分削り取るように確保されている。白山古墳は円墳で、直径50mとかなりの規模だが、半月状に墳丘がなくなっていて、実質半分しか残っていない。

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文化財の案内。

横穴式石室があるような、ないようなあいまいな書き方になっているけれど、横穴式石室はない。

実際は石室は破壊されその石材が残っているというだけだ。

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墳丘の中腹には白山比咩神社がある。この神社が建てられている平坦部も墳丘を削って造成されているが、おそらくこの社殿のあたりにでもかつて石室があったのだろう。

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社殿の前には水盤。

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左奥の角に杯状穴があった。

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社殿は春日造りのような感じで、向拝部分が壁で塞がれた、奥行き2間の造り。

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社殿内部。

向拝部分が幣殿のような感じになっていて、奥の1間が本殿だ。

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社殿の前には力石があった。

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末社の浅間神社。

こっちがメインなら、富士塚と言えるのだけどな。

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神社の境内部分にはシラカシ、イチョウなどの巨木があり、古墳全体は小さな森のようになっている。

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ドングリが足の踏み場もないくらい落ちていた。

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墳丘から奥側を見たところ。

本来周濠などがあったとしても、土地改良されていて確認はできない。

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この緑泥片岩が案内板にあった石室の資材か。

(2022年02月11日訪問)