美保関灯台

明治31年製の石造りの灯台。

(島根県松江市美保関町美保関)

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きのう島根半島の西端にある日御碕灯台を見たので、せっかくだから東端にある美保関灯台も見ておこうと思い、岬まで来てみた。世界灯台100選にも選ばれている。

島根半島の北面の斜面は急峻でその斜面のまま海に落ち込んでいる荒々しい風景。

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灯台は岬の山の上にあるため、灯台自体の高さはなく、2階の屋根程度の高さ。

この岬は地蔵崎といい、灯台ももともとは地蔵崎灯台という名前だったが、地蔵崎という地名が全国に多いことから美保関灯台という名前に変えられたという。

海辺の地名は全国に同じものが多く、海上交通による人々の交流があったからだというような話も聞くが、地蔵崎もそういった地名なんだろうか。

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灯台の施設は石造り。作られたのは明治31年というが、いまでもまったく古びることはなくしっかりと建っている。

日本には石積みの建築文化はないが、石積みと木造では根本的に時間の経ち方が違うのだとわかる。

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建物の一角はカフェになっている。

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灯台は近くまで寄れるが中は見られない。

この大きさなので、どうしても中を見たいというものでもない。

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定礎があった。

光の強さは49万カンデラ、44キロ先に届くという。光源、届く距離とも日御碕灯台よりも上なのだが、日御碕灯台のタイトルである「第1等灯台」に指定されているわけではない。第1等灯台はレンズの大きさで決まるのだ。

(2005年09月03日訪問)