浜寺公園の大ダコ

口のスロープが右曲がりに改造されている。

(大阪府高石市羽衣公園丁)

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地図を見た感じでは浜寺公園の周囲は埋め立て地で内陸になってしまった海岸の漁師町を想像させる。東京の大田区のような場所を想像していた。だが実際に行って見ると公園の入り口付近は鎌倉や葉山の高級住宅地という風情で、公園の付近で路駐するのは難しそう。

公園には有料駐車場があるがタコがあると予測している地点からは遠いのが難点。で、ここでは書けない場所に駐車。徒歩5分ほどでタコ山に到着。

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待っていたのは帽子付きの大ダコ。時間は4時を廻っていたが、まだまだ子供たちは元気に遊んでいた。

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全体的な形状には際立った特異性はない。ところどころに摩滅は見られるが、落書きも無くきれいな状態のタコだ。

だが、この滑り台には意外な構造があった。左写真の中央部でグレーの服を着た子供が体育館座りをしている場所に注目!

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口のスロープの内部に壁が増設されて、強引に右にカーブしているのだ。

確かにこのスロープは、もともと降りきったところに盾があるため、まっすぐ滑ると盾の裏側に激突してしまう構造だ。危険とまでは言わないものの、遊びにくいスロープだといえよう。

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このように改造することで激突の可能性を回避し、より滑りを楽しめるようにすることを狙ったのであろう。

増設された壁はピンク色のモルタルで丁寧な人研ぎ仕上げ。滑降面も同時期に補修されたものかもしれない。具体的に何がというのではないが、ちょっとエッチな感じがする‥‥。

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盾のカスガイは鉄筋が溶接された珍しいタイプだ。

通常のカスガイより登りやすいだろう。

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背面の構造にも特別な点は見られない。右肩の触手は肩から直接生えている構造。

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左肩のカスガイは手術により除去されていた。

左肩の通路によじ登ろうとして落ちた子供でもいたのだろうか。口のスロープの改修といい、わずかでも危険と思われる個所が、細かく改修されているタコであった。

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左肩の触手も肩から直接生えていた。

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虫食い穴は距離が長い。

(2003年12月30日訪問)