佐古児童公園の三叉台

2つの滑降部があるが形式が異なる。

(徳島県徳島市南佐古三番町)

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徳島市内、眉山の北側に続く左古町。そこにある左古児童公園へとやってきた。この写真の奥に見えている道路は、四国八十八ヶ所巡りの「遍路道(へんろみち)」と呼ばれる特別な道だ。ただの住宅街の道だが、歩き遍路をする人が意識すればルートから外れずに歩ける道なのである。

私はその風情が好きで、通勤の帰りなどによく通っていたので、この公園に2つの滑降部を持つ滑り台があることには以前から気付いていた。

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このように2つの滑降部と1つのタラップが、120度ごとに付いたものを、滑り台保存館では「三叉型」と呼んでいる。そのうち、デッキが円形のものは分類#241に該当する。

しかしこの物件は2つの滑降部が異なるデザインになっているという点で異なっており、亜種である。

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一方の滑降部は手すりが細い鉄筋でできており、

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もう一方の滑降部は手すりが鉄板である。

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滑降面はいずれもステンレスだが、加工が異なっており、別の時代にどちらかが付け替えられたことが想像される。

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壁が板のほうが鉄板の継ぎ目が滑らかに加工されているし、鋲の頭も平らになっており、手が込んでいる。

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支柱は1本で頼りないくらいに細い。

もちろん子どもの体重くらいは支えられるのだろうが。

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同公園のジャングルジム。

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ブランコは2世代がある。

このブランコを追加したときの予算で、三叉滑り台の一方の滑降部を更新したのだろう。

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シーソーは支点固定型。

大人と子どもが一緒に遊ぶ場合、手前のようにサドルが複数あればよいが、奥のようにサドルがひとつでかつ支点固定だと具合が悪いだろう。

(2003年09月01日訪問)