草西の火の見櫓

道から離れて建つ小さな火の見。

(岡山県新見市草間)

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草間台の西の端にある草西という集落を走行中、雑木林の中に小さな火の見櫓が見えた。

一般的に火の見櫓は街道筋や集落の中心などアクセスのよい場所に建てられる。このように道から離れて林の中に建てられているのはめずらしいと思う。積雪のあるときなど、簡単には近づけなくなるのではないか。

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半鐘は取り外されている。屋根の上には風向計。

デッキは円形で櫓の規模のわりには広い。屋根も円形だったら、さらに見栄えがしたのではないか。

櫓の手前に見える葉物のような作物は葉タバコ。草間台はタバコの栽培がさかんなところだ。

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あとで調べて知ったのだが、これから向かう井倉洞という鍾乳洞の吸い込み穴鍾乳洞がこの集落にあるのだという。

地図を見るとこの火の見櫓の裏の雑木林が深さ30mほどのドリーネになっている。そこが吸い込み穴なのだろう。

(2003年05月02日訪問)