チャウセットーヤ僧院

境内に滝がある、日本の寺のような雰囲気の寺。

(ミャンマーモン州タトン)

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アランタヤパゴダの山上伽藍から北の方角を見ると、隣りの山にも大きなパゴダが見えた。

きょうはアランタヤパゴダを起点に、滞在しているパアン方向に戻りながら観光しようと思っていたので、さらに遠方へ向かうのは気が進まない。

距離は直線で7~8kmはありそう。スマートフォンの地図もこの先は保存(キャッシュ)していないので、地図なしでの移動になる、どうしよう・・・。

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国道まで戻り、茶店でサトウキビジュースを飲んで休憩したら、アランタヤパゴダを見た疲れも少し軽くなり、もう少し遠くまで行ってみようという気力が出てきた。

国道(AH1号線)を北へ走る。道は平坦で走っていて気持ちがいい。

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しばらく走ると、山頂にパゴダが見えてきた。

ここから先は目視だけが頼りだ。

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山門があった。

その先の道もなんとなく山頂パゴダの方向へ延びている感じだ。

よし! ここを入ってみよう。

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パゴダがだんだん近づいてくる。

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また山門がある。

ここだな、ここに違いない!

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と、道を入ってみたものの、パゴダの大きさの割りに道が荒れてる・・・。

あとでわかることになるが、さっきの山門を過ぎてあと20mも進めば、巨刹の大参道へと出ていたのだ。手前の小さな山門に気をとられ、脇にある別の寺へと入ってしまっていたのである。

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道の突き当りには、お堂ひとつだけの小さな僧院があった。

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内部は講堂だろうか。

ちょっと雑然としている。

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お坊さんが出てきたので、山に登りたいと告げると「お堂の右の道を行け」と言われた。

車止めみたいなものがあるので、オートバイで進むことはできず、歩きで行くしかない。

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ちょっと歩くと、水の音がしてきた。なんと滝がある。

ミャンマーの寺に滝が付属しているというのは初めて見た。(滝に寺が付属しているのなら見たことがあるが。)

日本の丹波地方にこういう感じの寺がよくある。十年もしないうちに記憶がごっちゃになってきそう。

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さらに歩くと、滝の上にかかる橋に出た。

橋の上に白い建物がある。

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内部は水道設備だった。

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滝を上から見たところ。

水音が涼しげで、一瞬暑さを忘れる。

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少し登ると、小さな僧房とパゴダがあった。

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僧房の裏になにか参詣施設がありそうなので回り込んでみる。

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岩穴の中に聖人紹介所があった。

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誰だろ? アランタヤ僧正か?

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さらに登る階段がある。

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きょうはまだ2ヶ寺目だというのに、もう息が切れてきた。(まあ、アランタヤパゴダを1ヶ寺と数えるのがおかしいわけだが・・・。)

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僧房と滝を見おろす岩の上に出た。

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こじんまりとした仏塔があった。

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このパゴダは、基礎も丸、基壇も丸という構造。

基壇が丸というのは、アランタヤパゴダで見たが、基礎も丸というのは珍しいと思う。

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このパゴダで道は行き止まりになっていた。ここにもお坊さんが詰めていたので、山に登りたいと伝えたが、道はないという。

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下山してあらためて本坊のお坊さんに訊ねたら、「アンタが行きたいのは隣りの寺だな、庭を通ると近道だよ」と教えられた。

このときやっと目的とは違う寺に来ていたことに気付いた。

でも、滝もあって雰囲気のいい寺だったので、間違ったとはいえ、来れてよかった。

(2015年11月28日訪問)