下佐鳥の環濠屋敷

屋敷は小さくなったが濠は残っている。

(群馬県前橋市下佐鳥町)

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下佐鳥(しもさどり)集落へとやってきた。

環濠屋敷を見るためである。集落内の道はクランク状に折れ曲がっていたり、突き当りが多かったりで、まるで城のなわばりのようだ。

集落のすぐ西には、阿内(あうち)城という戦国時代の平城の跡もあり、そうした影響も受けている地割りなのかもしれない。

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環濠屋敷はその集落の中心にある。屋敷と言っても、現在は平屋の小さな家があるだけで、これまで見てきたような大きな農家ではなかった。

農業をやめて土地を分筆したのだろうか。東半分には今風の住宅が建っているが、それでも残った敷地は500坪くらいはありそう。

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宅地への入口はやはり土橋になっている。

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南西の角から東方向を見たところ。

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南西の角から北方向を見たところ。

さらったら、鯉やナマズくらいは採れそうな雰囲気がある濠になっている。

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南東の角から西方向を見たところ。

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南東の角は住宅地になっていて、むかしの濠の位置はここではなかったかもしれない。

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北西の角から東方向を見たところ。

分かりにくいが、写真中央の茂みの中は空堀になっている。北側の濠は、道路よりも3mくらい内側にあったようだ。

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屋敷の敷地を西から見たところ。

屋敷森もまばらになってしまって、徐々にお屋敷の雰囲気は薄れつつある。

(2014年12月27日訪問)