シーシパーレパゴダ

田んぼの中にある小さな白いパゴダ。

(ミャンマーカレン州パアン)

ダンデヤニャイーパゴダから東方を見たところ。近くの山に二つのパゴダが見える。きょうの最終目的地はあの山頂のパゴダである。

だが事前に Google Maps の航空写真でいくら調べても山頂への登山口がはっきりとわからないのだった。とりあえず、手がかりを求めてふもとのパゴダを目指すことにした。

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途中、道に瘤牛が出てきた。

稲刈り後の水田に放牧されていたようで、飼い主が迎えに来たと勘違いして寄ってきたようだ。

人違いだとわかると、いそいそと水田に戻っていく。

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ヤギも放牧されていた。

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歩けども歩けどもパゴダが近づいてこない。

どうやら道なりに進んだのでは、三角形の二辺を歩くことになり、だいぶ大回りになりそうなのだ。

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というわけで、ここからは田んぼのあぜを歩いてショートカットすることに。

これでだいぶ距離を稼ぐことができた。

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山麓の白いパゴダに到着。

来てみてわかったのだが、ここは山頂のパゴダとは関係のない独立した寺院だった。そもそも遠くからは山のふもとに見えたのだが、実際には「田んぼの中」というのが適当な立地なのである。

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水がめ。

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パゴダの全景。

白い亀腹に銀色の覆鉢が似合っている。

手前には尖塔もある。

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パゴダの周囲には八曜日の守り本尊。

ここまででけっこう歩いており、しかも山頂パゴダへの手がかりもなかったので、どっと疲れが出て、本式の拝礼はせず、軽く合掌するだけにした。

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境内には他に、井戸、僧侶の住居があった。

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住所らしきものとは別に、草葺きの建物がもうひとつ。こちらはもしかすると、講堂かもしれない。

だとすれば、これは私がミャンマーで見た僧院で最も質素な講堂である。

パゴダの名前はこの奥から来た老婆に訊ねた。相手はミャンマー語をしゃべっていたのか、あるいは、カレン語をしゃべっていたのかもわからなかったので、聞き取りには苦労した。もしかしたら名前は違っているかもしれない。

(2014年02月16日訪問)