初鳥屋の八十八ヶ所霊場

ひな壇状のミニ霊場。

(群馬県下仁田町西野牧)

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小平集落から再び県道に戻り、軽井沢ICへ向かう。その途中、初鳥屋の村外れにたくさんの石塔が見えたので寄ってみた。

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振り返ると、すり鉢を伏せたような山が見える。

鏑川の源流部にはこんな形の山が多いように思う。下仁田西部を占める地質にはバラエティがあって本当に面白い。

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霊場の構成は先ほど立ち寄った清水沢の百庚申とよく似ている。中央に石段があり、その上部にお堂。石塔は石段の左右のひな壇に並べられている。

お堂の内部には弘法大師が祀られている。案内板によれば、この場所は「弘法様の(みね)」と呼ばれる辻で、石仏が安置されたのは文政7年(1824)のことだという。

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石塔の幾つかは庚申塔のようだったが、メインとなるのは四国八十八ヶ所で、ここはミニ霊場と言っていいだろう。

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八十八ヶ所の石塔はいずれも舟形光背の形式だった。

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少し立派な馬頭観音もある。

これで、鏑川源流部集落巡りは終わり。このあと軽井沢ICから徳島までの長い移動が待っている。しかもGWの終わりとあって、道路は混雑や渋滞の連続なのだ。集落巡りで少しでも英気を養っておかなければ、気力がもたない。

さて今回、鏑川に沿った集落はほぼチェックしたが、その支流の集落はまだ見逃している所がある。いずれ、支流の集落や国道254号に沿った集落もすべて見ていくことになるだろう。だが、そうした網羅的な旅は根気も時間もかかる。

その前に、富岡市や甘楽町に散発的に出かけて見かけたスポットを紹介して行こうと思う。

(2011年05月08日訪問)