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ここで、冒頭で書いた「1ライン1,000箱」についておさらいすると、この飼育所が建設された昭和57年ごろは2齢配蚕の時代だから、2.6万頭強(1箱)×1,000蚕箔=2,600万頭の飼育能力の設計だったということだ。現代の3齢配蚕で運用するならば、1.4万頭(0.5箱)×1,000蚕箔=1,400万頭しか飼育できない計算になる。
飼育所から稚蚕を購入する立場の農家からみたら「1,000箱飼育できる設計」は、3万頭×1,000蚕箔=3,000万頭と勘違いしそうだが、現代ではそういう計算にはならない。
箱という単位は、ほんとうに注意が必要なのである。農家が「ウチはむかし20箱育てていた」というとき、時代によって40万頭~60万頭の揺らぎがあることを知っておかなければならない。
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