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碓氷製糸農業協同組合。国内最大の製糸工場だ。「製糸」と言っても、わかったようなわからないような言葉なので、碓氷製糸のポジションを理解するうえで、簡単に製糸について説明しておく。
まず、繭から糸を作る方法は大きく分けると、3通りある。
(1) 繭をほぐして1本の長い繊維を取り出す繰糸(そうし)。繰糸によって取り出した繊維を「生糸(きいと)」という。生糸は糸の原料で、化学処理で柔らかくしてヨリをかけると絹糸になる。絹は光沢のある高級な織物になり、着物、つまり、呉服などに使われる。
(2) 繰糸に向かない繭から真綿(繭を茹でてやわらかくしたワタ)を作り、真綿から太い糸を拠り出す「紬(つむぎ)」。もとは自家製の野良着などに使われたが、現代では糸も細く柔らかくなっており、主用途は呉服である。
(3) 繰糸で出た繭の残りの薄皮やくず繭をいったん短繊維に溶かしてから、紡績によって長い糸に紡いでゆく「絹紡糸(けんぼうし)」。絹紡糸はスカーフやブラウスなどになる。
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