日本すきま漫遊記 > 知多・岡崎迷走(1日目)

 

城ケ入子安観音

(愛知県安城市)

 

城ケ入子安観音。

半田市を目指して西へ進んでいる最中に看板に魅かれて立ち寄った小さな寺。

安城市の水田地帯の中の島のような小山にある。

参道は藤棚になっていて、藤の季節にはにぎわいそうだ。

由緒は“海中より亀が現われ龍燈があがった云々”とのことがだ、はっきりとした伝承は失われてる。

本堂の前には亀に乗った観音像があった。

本堂は宝珠を揚げた桟瓦葺き宝形の堂で、なぜか正面はスチールのシャッターが降りていた。開口部がスチールシャッターという寺を紹介するのは初めてかもしれない。

本堂の右前には土産物売り場のような建物がある。

シャッターの前では老婆が一人経をあげていた。

実はこの日はとても風が強く、身を切るような寒さで、写真を撮るためにわずかな時間ポケットから手を出しているのが辛いような気候だった。

このような寒い日に、田んぼの中のうらぶれた堂でかたくなに経を読むなんて、これこそ信仰の生活と言わずしてなんと言うのだろう。別にマイクロバスをチャーターして修羅のように納経に押し寄せなくても信仰は得られるのである。

本堂の上には、なにやら絵解きのようなものがあった。子供が描いたもののようだ。

本堂の回りは360度まわれるようになっていて、西国三十三番のミニ霊場になっている。

モルタル造りの祠には灯明が上げられていた。先ほどの老婆があげたものに違いない。

 

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