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この寺は大きな寺だとは調べて知っていたのだが、行ってみたら回廊があったのでびっくり。回廊のある地方の禅院は、私が一番好きな寺なので、幸せいっぱいになる。
さて、回廊については何度も書いているのだが、この寺の伽藍構成は典型的なので、繰り返してみたい。
禅宗の伽藍は一般的な教科書では、仏殿、法堂が直線的に並ぶとされているが、むしろそれは例外で、左図のように本堂の前の中庭を囲むように、左に坐禅堂、右に庫裏、手前に楼門、楼門の右に鐘楼、東司、湯屋があり、それらを周回可能な回廊で結ぶというのが典型的な配置なのである。
このような伽藍構成は黄檗宗の本山に見られるので、中国からの移入だと考えられるのだが、臨済宗、曹洞宗の禅宗にも普遍的に見られ、必ずしも黄檗宗の特徴とは言い切れないのである。また、教科書的な七堂伽藍の説明ではほとんど無視されている袴腰鐘楼が決まって楼門の右に配置されるといった類似性も見逃すことはできない。
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