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海岸線を離れて北上する。今日の宿泊予定地は少し内陸に入った西尾市。今日のうちに西尾市の長円寺という寺まで行くつもりなのだ。だが吉良町は前回につづいて2回目になるので、すこし手厚く見学することにした。
海蔵寺は吉良町の役場の近くにあった寺。
山門は棟門。棟門は庫裏の通用門などに使われる門であり、寺の山門としては珍しいなあ…
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と、思ったら寺の山門と思えた棟門は、どうやら寺の東門で、南側からも寺に入れるようになっていた。そちらが本来の入り方のようだ。
南から入ると一間一戸の楼門がある。楼門の左右に鉄骨のつっかい棒のようなものがあるが、これはこの後の三河湾の旅で頻繁に見かけるものだ。三河地震で傾いた建物を補強したものだろうか。
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本堂と庫裏は改修中であった。
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楼門の右側、つまり、通用門から入ったところには毘沙門堂。
海蔵寺は堂が多かったのだが、工事中であまり自由に動き回れなかったということもあって、いまひとつ伽藍の配置がはっきりと思い出せない。 |

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毘沙門堂の前には鐘堂。
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その前には鎮守社。
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左写真は楼門の左側にあった荼枳尼天社ではないかと思う。
写真の左奥に見えるのは地蔵堂。 |

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同じく楼門の左側にあった水盤舎。
その後ろに見える長細い堂は観音堂と十王堂。 |

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十王堂の内部を見てみる。
十王というのは十人の神様で、地獄の裁判所の裁判官である。三途の川のほとりでさまざまな審査が行われ、閻魔大王(左写真)が判決を言い渡す。
それぞれの神様には本地仏があり、閻魔大王の本地仏は地蔵菩薩であると言われている。左奥に地蔵菩薩の像も置かれている。 |

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地獄行きの裁判には書類審査があったり、有罪の場合でも6回の再審査がある7審制だったりと、かなり複雑かつ精緻な設定になっている。
左側にあるのは、業の秤(ごうのはかり)という測定器の模型。死者の服を載せると、その者の罪の重さを量ることができるという秤だ。秤の上に載っている首は人頭杖(じんとうじょう)というセンサーで、白い首は善行を検知し赤い顔は悪業を検知するという。もともと業の秤と人頭杖は別の装置なのだが、写真のように一体化している場合も多い。地獄のマシーンもオール・イン・ワンになっているのである。
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同じく、地獄の裁判のアイテムのひとつ浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)。死者の生前の行いを映し出すビデオ装置で、どんなに巧みな嘘をついてもこれで調べられたらひとたまりもない。
生前悪いことをすると地獄に落ちるのだが、その時いかに言い逃れをしてもだめだぞと模型を使って説いたのであろう。
このように他の仏像とは一線を画したあまりにも俗物的な装置が見られるのが十王堂の魅力である。 |

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境内の左側にあった浄華堂、内部は納骨堂になっているようだった。
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境内で見かけた石仏。中央は大日如来、両側の4体は阿弥陀如来か。
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