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なぜなら、平安時代や鎌倉時代の建物はほとんどが国宝だから、自分が時代鑑定をする必要はない。それに昭和に建てられた粗末な仏堂でも舟肘木が使われていたりして、本当に意匠だけで年代がわかるわけではない。
それよりももっと気になることがある。この堂は昭和30年代に修復されていて、外から見える部材は全てその時の後補であるが、では修復前にも面取りの大きな柱が使われていたのだろうか、ということである。
そもそも建築史という学問が誕生して、建築年代ごとに様式が異なるという研究が進んだのはせいぜい明治以降なのだ。江戸時代にこの堂を補修した宮大工は鎌倉時代や室町時代の意匠を理解して、ちゃんと「鎌倉風」に補修していたのであろうか。
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