豊川・蒲郡(その2)

 

 

 

 

 

 

旅の二日目。豊川稲荷を見てから三河湾・蒲郡市へ向かう。北関東に生まれ、南関東で長く過ごした私にとって、三河湾というのはまったく想像の付かない場所だ。関東で暮らしている人々の大半はそうなのではないだろうか。渥美半島と知多半島という小さな二つの半島に挟まれたハート型の湾(左地図参照)なのだが、私は「どっちが知多半島でどっちが渥美半島だっけと」いう程度の知識しかなかった。

実際に行ってみた三河湾は意外な場所だった。内海の穏やかな海、自然の海岸線、湾内を一望できる風光明媚な海岸道路。関東で言えば鎌倉から茅ヶ崎まで続く湘南の海岸線と近い印象だ。そして、うれしいことに、けれん味たっぷりだがどこかのどかな雰囲気の珍寺・珍スポットが観光客を待ちかまえている。

初めて来たのに懐かしい場所、昭和の高度成長期の終わりに日本の各所で見られた退廃的な雰囲気を今も感じさせる場所、とでも言えばいいか。三河湾はそんな場所だった。

日本の色々なところを見ても、すぐに心魅かれる場所はそう多くはない。だが私は三河湾という場所をすぐに気に入ってしまった。そしてこの旅以後、2回にわたって三河湾を訪れることになるのである。

 

賀茂神社(愛知県豊橋市)うっそうとした杉林の中にある。境内で乗馬が可能?

砥鹿神社(愛知県一宮町)三河国一の宮で旧官幣社。奥の院のほうが見ものだったか。

三明寺(愛知県豊川市)雑然とした田舎寺の風情だが、小さな三重塔がある。

豊川稲荷・門前町(愛知県豊川市)ストイックすぎる。もっといかがわしさが欲しい。

豊川稲荷・本堂(愛知県豊川市)巨大本堂は善光寺を思わせるが、戒壇はなし。

豊川稲荷・奥の院(愛知県豊川市)平坦で大味な奥の院。油揚の奉納もなかった。

世界心道教(愛知県豊川市)八角三重塔は教祖の位牌堂で見学できないのが残念。

永福寺(愛知県豊川市)小さな寺だが仏像をたくさん収納した堂が多い。

宮原神社(愛知県豊川市)永福寺の横にある神社。鳥居は石に木を接いだ混構造。

清光寺・国分尼寺趾(愛知県豊川市)国分尼寺の公園化で移築させられたか。

国分寺(愛知県豊川市)旧国分寺の上に建つ。梵鐘は旧国分寺のものと伝える。

八幡宮(愛知県豊川市)本殿は国重文。末社はことごとく覆屋に入っている。

財賀寺・本坊(愛知県豊川市)仁王門は100円でライトアップされる。

財賀寺・山上伽藍(愛知県豊川市)八十八ヶ所お砂踏みほか、ミニ霊場の巣窟。

長福寺(愛知県音羽町)東海道の赤坂宿に面した寺。本堂の下部は亀腹。

龍源寺(愛知県音羽町)重層門、袴腰鐘楼のある禅寺。回廊が再建されたが中途半端。

西明寺(愛知県豊川市)新興住宅地の奥にある静かな禅寺。門前には幼稚園。

法住寺(愛知県御津町)旧国宝の千手観音があるというが観音堂には何もなかった。

大聖寺大秘殿(愛知県蒲郡市)地下霊場がある。寺というより秘宝館に近い。

金剛寺・弘法大師像(愛知県蒲郡市)像高19mのペイントコンクリ仏。胎内はない。

八百富神社(愛知県蒲郡市)「東海の江ノ島」の異名をもつ竹島にある神社。