日本すきま漫遊記 花巻・石巻(その5) 松島タワー
松島タワー
日本三景に似合わない異形のタワー。眺めはよい。
(宮城県宮城郡松島町磯崎)
松島タワー。ホテル「壮観」が経営する有料展望台である。
松島を訪れる観光客のほとんどは、このタワーに気づくこともないだうし、視界に入ってきても、松島の自然の景観とそぐわない異物として、無意識のうちに視界から消してしまうのではなかろうか。観光の中心部からは1 kmほど離れている。私も臨時駐車場がこの近くになかったらあえて立ち寄らなかったかもしれない。
高さは64m。アポロ宇宙船を運んだサターンロケットのような、あるいは、ギリシャ神殿の石柱のような外観の筒状のタワーである。安定を保つために北側にだけ2本の斜めのつっかい棒があるのがとてもアンバランスな印象を与える。
白いペンキも至るところ禿げてきていて、周囲にモノ悲しさを発散しはじめていた。
入場料金は400円。(もしかしたら、ホテルの宿泊客はタダかもしれない。)
この日はあまり客が入っていないようで、キップ売り場のお姉さんがヒマそうにしていた。
キップを買い、エレベータで展望台へ上がる。
丸いエレベータである。ドアも円弧に沿ってカーブしている。タワーができた当時は、突如として21世紀の未来の建物が現われたようだったろう。だが現実の21世紀にはチューブ状のエレベータが作られることはないのである。いわゆる“パストフューチュラマ"(実現されない未来観)の遺跡である。
展望台のエレベータの出口はこんな感じ。
展望台には私の他は、一人旅の疲れた感じの女性(宿泊客?)がいただけでガラガラ。
お金を入れると一定時間使える望遠鏡がたくさんあった。この望遠鏡も昔はデパートの屋上とか観光地などでよく見かけたが、最近は希少性が出てきているように思う。
展望台の内部の様子
近くには高い建物もないため、眺めは最高だ。松島の小島が点在する様子が手に取るように見える。松島四大観などよりも眺めはいいのではないだろうか。
せっかくの施設だが、活用されていない感じなのがもったいない。
タワーの北側に見えた寺。宝船寺。
すでに疲労で脚がガタガタなので、訪問はするつもりはないが、とにかく上空から伽藍配置をチェック。本堂、庫裏のみのようだ。
※あやしい城のD-one氏によれば、松島タワーは2002年7月に撤去されたとのこと。
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