旧登米高等尋常小学校

(宮城県登米町)

 

市街地の北部、城山のふもとにある旧尋常小学校。今は学校資料館として展示されている。入館料は400円。この種の資料館としてはちょっと高くないか? 時間がだいぶ押してきたのと、料金が高かったので外から見るだけにした。

建物は中央にギリシャ風のペディメントをつけた擬洋風建築で国重文に指定されている。明治21年の建物。

設計したのはこのあと紹介する旧警察署と同じ山添喜三郎。ウィーン万国博覧会にも派遣された宮城県の技師なのだという。バルコニーやペディメントに旧警察署と共通の共通点が見られる。

廊下は吹き放ちになっていて、西洋の僧院の回廊を思わせる作りだ。手すりが×状になっているのがエキゾチックだ。日本建築では構造材としてのはす交いはデザインとしては用いられない。(欄間細工などのたすきはあるが。)

近くには旧水沢県庁庁舎がある。入館料は200円。その価値はなさそうなので見学はしなかった。

ガイドでは洋風建築と紹介されているが、入母屋屋根狐格子の車寄せをもつ和風建築ではないかと思う。確かに、和風建築と言うと本来は数寄屋風の住宅建築を言うのかもしれない。だが公共建築における和風とは寺院や城郭建築の流れを汲む大スパン建築であって、後に帝冠建築にも発展するこうした流れは、西洋化が求められる中でむしろ従来の意匠にしがみついた結果であると言えないだろうか。