日本すきま漫遊記 花巻・石巻(その4) 浄勝寺
浄勝寺
境内に町を見渡せるテラスがある。その前に傘堂が。
(宮城県本吉郡本吉町津谷桜子)
浄勝寺。本吉町の市街地の西のはずれにある。寺は丘の上に建っていて、町を見渡すことが出来る。
山門は四脚門。
境内に入ると巨大なまわり場がある。大理石でできている。
本堂はサッシュのはまった瓦風銅版葺きで、唐破風向拝は屋根の軒下に後から取り付けたという感じの位置にある。屋根の途中に埋め込むより雨じまいがよいのだろう。いかにも合理的な作りだ。明治以降今日までの仏教建築の中心的なスタイルは、こういう経済的な作りの木造建物なのかもしれない。
本堂の右側には庫裏。さらにその右側に客殿(写真奥)、山門の右側には単層の鐘堂がある。
山門の前には、一間四方の宝形の堂があった。内部には物置のようにいろいろなモノが詰まっている。
境内の右側は崖になっていて、その先は田んぼだ。その田んぼを見渡すためのバルコニーが作られていた。
初夏などは気持ちがよさそうなバルコニーだ。遠くに末吉町の町並みが見える。
こういうなんの変哲もない景色を眺めるという提案はなかなか挑戦的ではないか。いいと思うぞ。
バルコニーの手前にあるあずまや。いや、あずまやというのは正しくない。なぜならあずまやは「四阿」と書いて4本柱の吹き放ちの構造の建物のことだからだ。
このように柱1本で屋根の荷重を支える仏教建築の形式を「傘堂(かさどう)」という。
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