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総社市に着いたのは“夕方”という表現よりは、むしろ“夜”と呼ぶのがふさわしい時刻だった。もうこれから総社市を見学することは出来ない。総社市の見学予定をすべて飛ばして、明日の予定地である備中高梁へと向かうことにした。総社市はまたいつか別の機会に訪れることにしよう。
しかし、総社市から高梁市に向かう途中にある宝福寺だけは見ておかないと、明日の朝に高梁市から道を戻らねばならず効率がよろしくない。そこでかなり遅い時間ではあるが無理やり宝福寺を参詣することにした。
宝福寺は臨済宗東福寺派の禅寺で、雪舟が幼少のころ修行に出され、涙で鼠の絵を描いたという有名な伝説を持つ寺。同じような伝説はおそらく他の寺にもあるだろうが、宝福寺はその伝説の震源地ともいえる寺ではないか。雪舟は総社市の出身である。
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