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国立市にすむ奥様方だって、牛乳パックを洗ってスーパーに持って行ったりしているんじゃないのか、環境のため、とか言いながら。いったい、いま日本人が守ろうとしている「環境」って何なのだろう。
私には常々不思議に思っていることがある。
それは、2001年にもなってなぜ身近な自然環境の破壊が続いているのか、ということだ。高度成長、日本列島改造、土地バブル、幾多の危機を乗り越えて、ほとんど奇跡のように残されたわずかな自然が今これから失われようとしているのはどういうことなのだ。
確かに日本の人口は明治から比べると3倍、国立市に初めて住宅が建ち始めた大正から比べても2倍に増えている。しかし、大阪万博のあった1970年の1億1千万と今日の1億2千万人を比較すると人口はあまり増えていない。加えて1970年当時から比べれば、自然保護に対する機運は高まっているし、大企業の起こす公害問題もほとんどなくなっている。1970年ごろの日本人は、今より色々な汚いものを垂れ流しにしていたし、そこいらにゴミを投げ捨てたりしていたと思うのだ。
ところが、これほど自然保護の意識が高まっているなかで、身近な生態系はどんどん貧相になっている気がする。生物の種類が少なくなっているように思えてならないのだ。1960〜70年代を思い起こすと、公害や交通戦争などといった殺伐とした言葉がよみがえるが、それでもなぜか生物層はもっと豊かだったと思う。
いったいなぜなのだろう。人口も増えていない、環境保全の意識も高まった二十一世紀を迎えながら、生態系が消滅するスピードは公害と破壊の時代だった昭和高度成長期からまったく衰えていないのは。
この答えが出ないまま、私たちは二十一世紀も自然破壊を続けるのだろうか。
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