ところで文献によれば、箱水車には水を溜める箱が2対(4箱)、もしくはそれ以上のものがあるという。しかし考えてみると2対では一つ目の箱から水がこぼれている間に、次の箱に水が入ることになるだろうから、おそらくその動きは普通の水車のように途切れない回転になるのではないかと思われる。これに対し、1対(2箱)の箱水車の動きは、水唐臼(あるいは鹿威し)を連続させたようなものだ。水が溜まってからやおら回転するというところが、普通の水車とは決定的に違っている。そして、そのバッタン、バッタン、という鈍重なリズムが箱水車の個性でもある。 |