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千光寺をあとにして丹生川村を走っているとき、ふと道路のわきにあった小屋が目に留まった。「もしかして、水車小屋では?」 そんなことを思ったのは、前日に郡上八幡でいんちき臭い観光唐臼を見たり、その日の午前中に土産物屋のからくり水車を見たせいで、潜在的にもっとちゃんとした水車を見たいという気持ちがあったからなのかもしれない。だが、このとき眠さは最高潮に達していて、車を降りて確認するエネルギーすらなかった。しかたないので車窓からパチリ。
ところで、一般の人が思い浮かべる水車小屋のある風景というのは、結婚式場の日本庭園とか黒沢明の映画「夢」にでてくる村の光景ではないだろうか。だが、そういうものを探しているかぎり水車小屋を発見するのはむずかしい。そこで私なりの水車小屋の見つけ方を伝授したいと思う。
まず第一に、水車小屋は田んぼの中にポツンとあることはなく、たいていは集落の中で民家に隣接して建てられている。(特殊な産業用の水車小屋をのぞけば)水車小屋の主要な用途は自家用の精米と製粉である。精米にしろ製粉にしろ食べる分を少しずつ搗いただろうから、住居から離れていてはいちいち不便である。よって、近くに人家がない場合は、それらしい風情の小屋があってもただの農作業小屋である場合が多い。 |