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再び迫間不動を目指して峠道を上ってゆく。いくらも進まないうちに、この道はただの道ではないことに気付く。道路にはぼんぼりが立てられ、小さな神社、教会、茶屋が点々と続いている。どうやらこの谷全体が宗教的な場所のようだ。地図を見たかぎりではそんな雰囲気は感じさせないし、お寺や神社の記号も書かれていないので、まったく意外というほかない。
どうもこの谷が現在のように栄えるようになったのは、そう古いことではなさそうだ。30年〜50年くらいしかさかのぼらないのではないかという気すらする。道端にある教会(寺?)は比較的新しいもののようだが、それなりに信者がついているようで繁盛している。ちょうど家族連れが教会に入っていく姿を見かけた。受験の願掛けか、子供の非行が直るようにとお払いしてもらうのか、はたまた娘に良縁があるようにと占ってもらうのか‥‥真剣な雰囲気が漂っていた。
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