日本すきま漫遊記 尾張・西美濃戒壇巡り(その2) 船町河港
船町河港
船着き場と住吉灯台の風情は横綱級だが、水質改善を望む。
(岐阜県大垣市船町4丁目)
大垣市の船町(ふなまち)にある河港(かこう)。
内陸の都市で「船町」とか「入船町」という地名はむかし舟運(しゅううん)が行われていた場所だ。その中でも大垣市の舟町河港は特に有名なものの一つである。
左写真は荷揚げ場の跡。巨大な行灯のような建物は「住吉灯台」という江戸時代の灯台である。
市内には水路が複雑に巡らされていて、舟運盛んなりしころの光景は容易に想像することができる。ただ逆に、いやおうなく想像力を働かせねばならない状況がここにはある。
川は現在では暗渠になっている部分もあり、川底にはゴミなどが沈んでいる。死んだ鯉が流れていたりして、永い時間川面を眺める気にはならない。
‥‥想像力で補うしかないのだ。
市内の船だまり跡と思われる場所。
親水公園のような現代的な感じになっているのはちょっと違和感を感じる。
左手に見える滝も、真夏に鯉が窒息死しないように強制的に空気を送り込むためのものではないかと勘ぐってしまう。
下流から船町河港に入る手前にある常夜灯。もちろん、道を行く人のためのものではなく、川を行く船の目印なのである。
常夜灯がともる時間、人や荷物を載せた和船が上り下りする様子はさぞ幻想的な光景だっただろう。
ちなみに大垣は「奥の細道」の最終訪問地。芭蕉は執筆を終えたあと、この船町河港から船で伊勢路にむかったと言われている。以前東北編で紹介した象潟は「奥の細道」の日本海側最北端の地であり、今回の大垣は結びの地、どうも芭蕉には縁があるようだ。
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