酒田大仏(持地院)

(山形県酒田市)

 

酒田市は最上川の河口にあって港湾都市として発展してきた町だ。江戸時代には日本海側の廻船の拠点となり大変な繁盛を見せたという。

そんな歴史の名残でも感じられはしまいかと市内の古そうな一角に立ち寄ってみた。狭い道が続く寺町を進んでいくうちに、誤って行き止まりの道に入り込んでしまった。その突き当たりにあったのが持地院であった。つまりこの寺は初めから目的に入っていたわけでもなく、意図せず間違って入り込んでしまった道にたまたまあったというのが実態だ。

境内で車を転回しようとしていると、「酒田大仏」という文字が目に飛び込んできた。何たる僥倖。

上写真は境内見取り図。大仏だけが立体物として取り付けてあるのが面白い。

大仏は立像で高さは10m程か。まあ、大仏といえば大仏といえる。幼稚園の庭の中に立っており、山の中腹にあるため、近くに行くまで見えないし、インパクトの少ない大仏だった。観光ガイドにも一切触れられていないところを見ると、普通の人が「大仏」に抱いているイメージとはちょっとちがうのだろう。ある意味で不幸な大仏である。