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同じく町内仲町付近の湧水。町内は南北に長い町並みを形成していて、この湧水を見つけたのは街道に沿っている裏通りだ。
水量は豊かで水槽の至る所から自噴している。上屋には水神が祭られている。写真左側の民家の敷地に接していて、なかば個人所有のような感じになっているが、道路を通る人は自由に水を酌むことができる。かつては街道を往来する人馬がのどを潤したこともあっただろうと想像される。
さて、左下写真は水場部分である。水船が3段階に仕切られている事が見て取れる。一番奥の区画は、水がわき出ている水源であり飲み水を汲む区画である。二番目の区画は野菜を洗ったり、スイカなどを冷やしたり、主として食べ物を洗うために使われる。一番手前の三番目の区画は、農機具を洗ったり牛馬の飲み水を汲んだりする場所で、それぞれに別の用途で使われる。各区画には段差がつけられており、汚れた水が逆流しないように工夫されている。名水百選などに指定されている全国の著名な水場はおおむねこのような使い方になっている。くれぐれも上流の区画で手を洗ったりしないように注意したい。
生活に密着した水場はには、水神のような「信仰」、水を汲むための「形式」や「機能」があり、ほんとうに興味が尽きない。

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