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さて、いよいよ階下について見てみよう。左の写真は三階から二階に下りる階段部分だ。後の時代にとってつけたような感じである。(左上写真)
二階部分には壁が設けられていて一応部屋の体裁にはなっているが、随所で壁は破れていて採光は確保されている。二階には仏像や仏具などは置かれていない。(左中写真)
二階から一階に降りる階段は前半が崖に渡された緩やかなスロープになっている。そこで崖の平らな部分を踊り場として利用し、後半はまた階段になっている。(左下写真)
一階部分は床こそあるものの壁もなく、部屋の体をなしていない。無論仏像や仏具はない。(右下写真)
右下の写真では露光が不足していてわかりにくいが、中央の三日月型の暗がりのところにスロープの手すりが見えている。また、写真の三階欄干のすぐ右側の崖に丸い黒く写っている場所が胎内くぐりの出口の穴である。
左下観音は地方のマイナーな堂でありながら、懸崖造、随所にある橋、洞窟などが複合した内容の濃い建築であり、私のように奇抜な仏堂を愛好するものにとって見逃せない一品といえるだろう。
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